山田偽研

ARE マニュアル

1 インストール&アンインストール

1−1 実行に必要なライブラリー

AREを実行するためには,下記の実行環境とランタイムライブラリーが必要です..NET Framework以外は,AREパッケージに同梱してありますので,そのままお使いください.

フリーのランタイムライブラリーをご提供されている作者様に,改めて御礼を申し上げます.ありがとうございます.

1−1−1 .NET Framework

このソフトを利用するためには,事前にMicrosoft .NET Framework 4.5.1もしくは3.5をインストールしておく必要があります.ご自分の環境に合わせたパッケージを以下のリンクから取得してください.

1−1−2 Azuki.DLL

エディタエンジンには,「Azuki」を使用しています.

1−2 インストール

ZIP圧縮ファイルを適当な場所に解凍したらそのまま起動できます.

1−3 バージョンアップ

バージョンアップは実行フォルダにすべての新規ファイルを上書きするだけで完了です.

何らかの理由で,初期設定が壊れたり,設定をロールバックしたい場合は,設定ファイル(ARE.XML)を削除して再起動すると,デフォルト状態の設定ファイルが再生成されます.

1−4 アンインストール

アンインストールは実行フォルダのすべてのファイルを削除します.

2 概要

2−1 起動と終了

2−1−1 プロジェクトファイル

AREは一連の解析に使用する正規表現置換テキスト入力テキストの内容をプロジェクトファイル(*.ARD)というひとつのファイルにまとめて管理します.

上記の解析データ群をまとめて保存するので,プロジェクトファイルを再度読みこむだけで,解析に必要なすべてのデータを揃えることができます.

2−1−2 起動

AREは様々な操作と条件の組み合わせで,以下に示す十種類の起動方法があります.

操作 条件 動作
ARE.exe をダブルクリック ・はじめてのARE起動
・前回のプロジェクトあり
前回のプロジェクトを新しいウィンドウに開く
     〃 ・はじめてのARE起動
・前回のプロジェクトなし
新規プロジェクトを新しいウィンドウに開く
     〃 ・一つ以上ARE起動済み
・前回のプロジェクトの
有無に関係なく
      〃
PF をダブルクリック なし PF を新しいウィンドウに開く(注)
PF を ARE.exe に D&D       〃
新規作成(このウィンドウ) 起動済みAREから実行 新規プロジェクトをこのウィンドウに開く
新規作成(新規ウィンドウ)    〃 新規プロジェクトを新しいウィンドウに開く
開く(このウィンドウ)    〃 PF をこのウィンドウに開く(注)
開く(新規ウィンドウ)    〃 PF を新しいウィンドウに開く(注)
PF をウィンドウに D&D    〃 PF をこのウィンドウに開く(注)
PF = プロジェクトファイル, D&D = ドラッグ&ドロップ
注意
ただし,別のAREウィンドウで該当するPFが既に開かれている場合は,新しいウィンドウを開かず,そちらに動作を移譲します.
2−1−3 終了

AREはプログラム終了時にプロジェクトファイルを記憶します.ただし,複数のAREを起動していた場合は,最後に閉じるAREのプロジェクトファイルだけを記憶します.

次回,最初にAREを単独で起動する時に,そのプロジェクトファイルを読み込みます.

2−2 簡単な使い方

2−2−1 検索
手順 操作
1 下段の入力テキストパネルに解析されるテキストを書き込む
2 上段の正規表現パネルにマッチングパターンを書き込む
3 ツールバーのスタートボタンをクリック
結果 下段の入力テキスト検索一致リストパネルに表示
2−2−2 置換
手順 操作
1 下段の入力テキストパネルに解析されるテキストを書き込む
2 上段の正規表現パネルにマッチングパターンを書き込む
3 上段の置換テキストパネルに置換テキストを書き込む
4 ツールバーのスタートボタンをクリック
結果 下段の入力テキスト検索一致リスト結果テキストパネルに表示

3 ツールバー

3−1 match.png スタート (F6:グローバル)

正規表現による検索/置換を開始します.

解析結果は下段のパネルに表示します.

パネル 説明
入力テキスト 検索一致したテキストをハイライト表示
検索一致リスト 検索一致箇所&テキストをリストアップ
結果テキスト 置換操作を施した入力テキストを表示

しかし,正規表現に誤りがある場合や検索一致がひとつも見つからない場合は,結果テキストにエラーメッセージを表示します.

3−2 reset.png リセット (F7:グローバル)

解析結果をリセットして初期状態に戻します.

3−3 next.png 次へ (Ctrl+<:グローバル), prev.png 前へ (Ctrl+>:グローバル)

(次|前)の(検索一致|置換)箇所に移動します.

3−4 new.png 新規作成 (Ctrl+N:グローバル)

3−4−1 新規作成(このウィンドウ)

このウィンドウで作業中のプロジェクトを終了(未保存の場合は保存を促すダイアログ表示)して,新規プロジェクトを開きます.

3−4−2 新規作成(新規ウィンドウ)

新しいウィンドウに新規プロジェクトを開きます.

3−5 load.png 開く (Ctrl+O:グローバル)

3−5−1 開く(このウィンドウ)

このウィンドウで作業中のプロジェクトを終了(未保存の場合は保存を促すダイアログ表示)して,指定したプロジェクトファイルを開きます.

ウィンドウにプロジェクトファイルをドラッグ&ドロップしても同様の動作をします.

3−5−2 開く(新規ウィンドウ)

新しいウィンドウに指定したプロジェクトファイルを開きます.

3−6 save.png 保存 (Ctrl+S:グローバル)

このウィンドウで作業中のプロジェクトをプロジェクトファイルに保存します.

3−7 save_as.png 別名保存 (Ctrl+Shift+S:グローバル)

このウィンドウで作業中のプロジェクトを別名パスでプロジェクトファイルに保存します.

3−8 import.png インポート (Ctrl+I:グローバル)

入力テキストパネルにテキストファイルを読み込みます.

ウィンドウにテキストファイルをドラッグ&ドロップしても同様の動作をします.

テキストをクリップボード経由でペーストすると,改行コードを勝手に書き換えてしまう場合がありますが,行末の検索結果が微妙にズレてしまって,パターンマッチング的によろしくありません.しかし,このコマンドを使えば,オリジナルの改行コードを維持したまま読み込むことができます.
注意
テキストファイルの文字エンコードは自動的に判別します.

3−9 export.png エクスポート (Ctrl+E:グローバル)

結果テキストパネルの内容をテキストファイルとして書き出します.

3−10 option.png オプション設定 (F1:グローバル)

4 正規表現

正規表現の内容とオプションを入力します.

4−1 ハイライト表示

正規表現や置換テキストのメタ文字グループ部位などをハイライト表示するか否かを切り替えます.

4−2 オプション

検索オプションを設定します.

名称 説明
IgnoreCase 英字大小文字を区別しない
IgnorePatternWhitespace 拡張表記を許可
Multiline 各行で^$を認識
Singleline 改行も一般文字とみなす
ExplictCapture 明示的に命名したグループのみ検索
CultureInvariant 言語の違いを無視
RightToLeft 検索を末尾から実行

4−3 エディタパネル

正規表現の内容を書き込みます.

4−3−1 コンテキストメニュー
注意
コンテキストメニューは他のエディタでも同じなので,以降では説明を省略します.
元に戻す (Ctrl+Z)

編集履歴をひとつ前の状態に戻します.

やり直す (Ctrl+Y)

元に戻した編集履歴を回復します.

全コピー (Ctrl+Shift+C)

テキストの選択状態に関係なく,すべてのテキストをクリップボードにコピーします.

コピー (Ctrl+C)

選択されたテキストをクリップボードにコピーします.

全ペースト (Ctrl+Shift+V)

キャレットの位置に関係なく,テキストをエディタ全体に上書きします.

ペースト (Ctrl+V)

キャレット位置にテキストをペーストします.

クリア

テキストをすべて削除します.

すべてを選択 (Ctrl+A)

すべてのテキストを選択します.

行を折り返す (Ctrl+W)

行の折り返し状態を変更します.

注意
この設定はプロジェクトファイルに保存できます.

5 置換テキスト

置換テキストを書き込みます.

6 入力テキスト

入力テキストを書き込みます.

検索一致した箇所をハイライト表示する用途にも利用します.

7 検索一致リスト

検索一致箇所やキャプチャテキストをリストアップします.

カラム 説明
Matches 検索一致テキストの通し番号(1)
Groups 検索一致テキスト内のグループの通し番号(0:一致テキスト全体)
Captures 同一グループ番号に属するキャプチャテキストの通し番号(1)
Index キャプチャテキストの開始位置
Length キャプチャテキストの長さ
Name グループ名
Value キャプチャテキスト(2)
注意1
ステータスバーの検索一致リストに関する表示ラベルをクリックすると,配列 Matches と Captures の基数(先頭項目の番号)を0あるいは1に変更することができます.
注意2
キャプチャテキストのツールチップでは,CR="←", LF="↓", TAB="→" と変換して表示します.

7−1 ジャンプ

選択項目に対して以下の操作を行うと,入力テキスト結果テキストパネルの該当箇所にジャンプします.

操作 動作
エンターキー入力 入力テキストパネルの該当箇所にジャンプ
ダブルクリック        〃
シフトキー+エンターキー入力 結果テキストパネルの該当箇所にジャンプ
シフトキー+ダブルクリック        〃

7−2 コンテキストメニュー

7−2−1 全カラムをコピー (Ctrl+Shift+C)

選択項目の全カラムをTABコードで連結してクリップボードにコピーします.

7−2−2 Valueカラムをコピー (Ctrl+C)

選択項目のValueカラムのみをクリップボードにコピーします.

7−2−3 すべてを選択 (Ctrl+A)

すべての項目を選択します.

7−2−4 入力と同じ配色 (Ctrl+M)

入力テキストパネルのハイライト配色と同期するか否かを切り替えます.

注意
この設定はプロジェクトファイルに保存できます.

8 結果テキスト

8−1 解析成功した場合

置換操作を施した入力テキストを表示します.

この時,置換された文字列をハイライト表示します.ただし,置換テキストが空文字列の場合は,便宜的に置換文字列を"(null)"と見なしてハイライト表示します.

8−2 解析失敗した場合

正規表現に誤りがある場合や検索一致がひとつも見つからない場合にエラーメッセージを表示します.

9 オプション設定

9−1 エディタパネル

エディタパネル
正規表現
置換テキスト
入力テキスト
結果テキスト

コンボボックスで選択したエディタパネルの配色表示空白フォントを設定します.

9−1−1 配色

エディタ各部やシンタックスハイライトの配色を設定します.

リスト
全パネル共通のエディタ部品
名称 説明
通常テキスト テキスト編集時の前/背景色
ルーラー&行番号 ルーラー&行番号の前/背景色
選択テキスト テキスト選択時の前/背景色
ペア括弧の強調 ペアになっている括弧の前/背景色
改行記号 改行記号の前景色
文末記号 文末記号の前景色
下線 下線の前景色
編集マーク 編集が行われた行のマークの前景色(注)
注意
結果テキストパネルではRead-Onlyなので設定できません.
正規表現パネルのシンタックスハイライト
名称 説明
文字クラス . \w \W \s \S \d \D […]
アンカー ^ $ \A \z \G \b \B
エスケープ文字 \t \n \v \f \r \xXX \uXXXX
量指定子 * + ? {…}
グループ 括弧 ( | )
グループ 名称 (?<name>…) (?:…) (?>…)
先読み/後読み (?=…) (?!…) (?<=…) (?<!…)
前方参照 \k<name> \N
コメント (?#…)
置換テキストパネルのシンタックスハイライト
名称 説明
置換要素 $N ${name} $$ $& $` $' $+ $_
入力テキストパネルの検索一致文字列
名称 説明
全体文字列 検索一致した文字列全体
グループ文字列 N 検索一致した文字列のグループ番号Nの部分文字列
結果テキストパネルの置換文字列
名称 説明
置換された文字列 置換テキストによって置換された文字列
ボタン
前景色
エディタパネル 項目 説明
全部 全部 選択項目の前景色をカラーピッカーで設定
背景色
エディタパネル 項目 説明
全部 全部 選択項目の背景色をカラーピッカーで設定
追加
エディタパネル 項目 説明
正規表現 シンタックスハイライト 新規ハイライト項目を末尾に追加
置換テキスト    〃       〃
入力テキスト 検索一致文字列 グループ番号N+1の項目を末尾に追加
複製
エディタパネル 項目 説明
正規表現 シンタックスハイライト 選択したハイライト項目の複製を末尾に追加
置換テキスト    〃       〃
削除
エディタパネル 項目 説明
正規表現 シンタックスハイライト 選択したハイライト項目を削除
置換テキスト    〃    〃
入力テキスト 検索一致文字列 選択したグループ文字列項目を削除(注)
注意
全体文字列項目は削除できません.
▲・▼
エディタパネル 項目 修飾キー 説明
正規表現 シンタックスハイライト なし 選択項目と上・下項目の配色を交換
置換テキスト    〃    〃
入力テキスト 検索一致文字列    〃
正規表現 シンタックスハイライト Ctrl 選択項目と上・下項目を交換
置換テキスト    〃       〃
テキストボックス
タイトル
エディタパネル 項目 説明
正規表現 シンタックスハイライト 選択したハイライト項目のタイトルを編集
置換テキスト    〃       〃
パターン
エディタパネル 項目 説明
正規表現 シンタックスハイライト 選択したハイライト項目の検索パターン(注)を編集
置換テキスト    〃       〃
注意
パターンはTMN"ユーザー定義セット"と同じ書式で入力することができます.
9−1−2 表示

エディタ各部の表示/非表示を設定します.

スイッチ 説明
改行記号 改行記号を表示するか?
文末記号 文末記号を表示するか?
TAB記号 TAB記号を表示するか?
下線 カーソルが存在する行に下線を表示するか?
編集マーク 編集が行われた行にマークを表示するか?(注)
括弧強調 ペアになっている括弧を強調表示するか?
ルーラー 水平ルーラーを表示するか?
行番号 行番号を表示するか?
注意
結果テキストパネルはRead-Onlyなので設定できません.
9−1−3 空白

エディタの余白スケールを設定します.

パラメータ 説明
左マージン 左端とテキスト先頭の間隔(ピクセル単位)
上マージン 上端とテキスト先頭の間隔(ピクセル単位)
行間隔 テキストの行間隔(ピクセル単位)
TAB幅 TABインデントする文字数
9−1−4 フォント

表示フォント名とサイズをフォントセレクタで設定します.

変更ボタンをクリックするとフォントセレクタが開きます.

注意
エディタエンジン「Azuki」の仕様上,スタイルの設定は破棄されます.